こんにちは。すーゆーです。
今回から3回ぐらいに分けて、外国に対する発想の転換から、チャットの習慣が始まるまでのことを書くことで自己紹介したいなと思います。
さて、メルマガのタイトルに「国際交流」としたんですが、それは、私のやっていることが実質的にちまたで高らかに行われている国際交流活動と目指す方向は変わらないなと客観的に思ったので、こういうタイトルにしました。
けれども、私はもともと「国際交流」に熱を上げてチャットに向かったというわけではありませんし、むしろチャットはいかがわしいものだと思っていました。私がチャットにたどり着くまでには幾つかのプロセスがあり、そこで幾つか気づきがあったから、チャットの習慣が根づいたのだと思います。
私は「国際交流」とは全く縁遠いところにいました。外国人に対して共感をもって近しく思うような関心はありませんでした。外国のカルチャーにも余り興味もなく、外国の音楽や映像、外国の雑貨を好む習慣もありませんでした。
外国の景色を見たいとは思ったので旅行はしたいとは思いましたが、そこへは景色を見るために行くのであって、行ってその国の人たちと交流するだなどということは、発想として全くありませんでした。
別にそれは人種差別とか政治信条的にどうこうとか、そういうことではありません。そこまで積極的に外国人に関心を持ったり、ネガティブに反発してとらえる思想は私のどこを探してもありません。
ただ、英語が怖かったんです。英語の勉強はさんざん勉強したあげくに挫折しました。英語がぺらぺらにできないと外国人とは交流できないと思っていたから、私には外国人との交流など無理だと思っていました。外国語よりも母国語が大事、人間関係をつくるのは日本人だけで十分だと開き直っていました。
さらに言えば、外国人と出会ったところで何を会話すればいいのかわかりませんでした。私は外国人と話をするときは日本のことを話すとか高尚な会話をしないといけないと思っていました。でも、私には日本の文化のよさなんて何一つわかっていないし、おっくうだと思っていました。
私の発想に転機を与えたのは、中国人の彼との出会いと恋愛からでした。
そこで、初めて国際交流は別に英語だけじゃないんだという当たり前のことに気がつきました。彼は日本語がぺらぺらでした。私は、外国人と話すには英語が必要だ、中国人だったら少なくとも中国語が必要だろうと思っていました。でも、よくよく考えれば、相手がその言語を勉強していれば、全然問題ないということまで、思いが至りませんでした。
外国人である彼とのやりとりは日常の他愛のない会話で十分だったことにも気がつきました。文化交流じゃなくて、外国人と日常のどうでもいいことを話するなんて、思っても見なかったのです。私は明らかに気負い過ぎていました。
彼を通じ、外国人ということで別に警戒する必要はないんだなという、ごくごく当たり前のことを知るようになったんです。それは日本との違いを意識することであり、双方の違いとは何なのだろうと考えるきっかけになりました。
こんなごくごく当たり前のことなんですが、この当たり前の発想が、外国人との出会いを怖くて怪しいものではなく、好奇心を広げるものとして感じる突破口になった気がします。
そんな彼と話しているうち、話せば話すほど、不思議なことに私は彼の母国語が聞いてみたいと思うようになりました。なぜなら、彼の日本語は確かにうまいんだけれどもそこには感情がない気がしたからです。母語で言っていることを直接に受けとめられたらどんなにいいだろうと思いました。
そんなわけで、中国語を勉強し始めたんです。もちろん独学なので全然進歩しないんですが、嫌々勉強した受験の英語とはさすがにモチベーションが違い、語学の勉強はこんなにも楽しいものなのかと思ったものです。
いろいろ書いてきましたが、彼との出会いはいい出会いでしたが、それをあまり大げさには考えていません。ごくごく普通に出会ってつき合った私たちは、普通のカップルと同じように破局を迎えることになるからです。
彼と別れた後、私には、中途半端に勉強した、あいさつレベルの中国語と中途半端な中国に対する興味だけが残りました。この興味をどうしようかというところから、次の道が開きます。